観たコンテンツのメモを残します

映画、舞台、ドラマ、本など見聞きしたコンテンツの感想メモを残そうと思います。人に読まれることを前提としていていません(と一応書いておきます)ので、稚拙な文章はお許しください。

ドラマ「それでも、生きてゆく」第6話

第6話では、三崎文哉(風間俊介)と双葉、三崎家(遠山家)と深見家の再開、文哉の看護師であった雪恵の捜索が描かれる。

 

祖母の老人ホームで再開した文哉と双葉は、久々の再開を喜び、二人で動物園に出掛ける。そこで双葉が就職できなかったことを知ると文哉は「あいつら・・」という言葉をボロっと口にする。また、なぜ深見亜季を殺したのか問われると文哉は「天国に連れて行ったあげただけ」と答える。精神疾患があるのかなかなか理性的な答えを口にしないが、この回から文哉の露出が顕著になり彼の行動原理が垣間見れるようになる。

瀬戸内海の島に行く前に「深見さんに会いに行こう」という双葉と決別してしまう文哉であるが、兄と妹の関係性はこれからも注目される。

兄と妹という関係性でいうと、洋貴と亜季の関係性があるが、当時中学生であった洋貴にとっての妹という存在は年を追うごとに変わって行ったはずである。

逆に、文哉と双葉の関係性は、事件後離れ離れになった時から時間が経過していないような、幼稚じみているというか、大人同士の兄妹の関係には見えない。

 

深見響子、洋貴の元を、遠山夫婦が訪れ、初めて事件について謝罪する場面では、響子が腕を振り上げ殴ろうとするが、途中でやめる。

洋貴がなぜ殴らなかったのか問うと、昔深見達彦が遠山家の前を通った時に配達の皿が玄関口に重ねられていたこと、その皿に雨が溜まっていたことを思い出したという。「あっちにもいろいろあるのよ」という初めて加害者家族側の視点に立つ響子。

 

双葉が兄に会っていたことを知った洋貴は、双葉を責め二人の仲違いはさらに深いものになってしまう。カラオケボックスの明るい雰囲気と二人のコントラストが残酷である。洋貴が別れの際に「お疲れ様です」という言葉の残すのは皮肉である。

 

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